遍歴電子系を対象に非制限Hartree-Fock(UHF)近似および乱雑位相近似(RPA)を行うためのプログラム。UHF近似は、実空間だけでなく、並進対称性を利用した波数空間での解析にも対応している。

ホームページ

Official Page: http://www.pasums.issp.u-tokyo.ac.jp/h-wave
GitHub: https://github.com/issp-center-dev/H-wave
MateriApps: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/6203

インストール済最新バージョン

1.0.0 (2023/06/20 現在)

物性研スパコンでの利用方法 

    • これ以降、$MA_ROOTは以下のディレクトリで置き換えてください。
    • SystemB
      • /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5
    • SystemC
      • /home/issp/materiapps/PrgEnv-intel_8.3.3
    • H-waveのインストール場所
      • $MA_ROOT/hwave/
    • 実行ファイルのインストール場所
      • $MA_ROOT/hwave/hwave-1.0.0-1/bin/

(*) ビルド時のオプション等は 

$ less /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/hwave/hwave-1.0.0-1.log

で確認できます。

  • サンプルスクリプトと入力ファイルの場所
    • $MA_ROOT/hwave/hwave-1.0.0-1/samples/
  • 実行方法 (例:非制限ハートリーフォック法で正方格子ハバード模型の基底状態計算)
    1.  計算環境の準備
      $ source /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/hwave/hwavevars.sh
      これにより、最新バージョンのH-wave のバイナリファイルへのPATHが通ります。また、環境変数 HWAVE_ROOT にH-waveのインストールディレクトリのパスが保存されます。バージョンを固定したい場合は、たとえば
      $ source /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/hwave/hwavevars-1.0.0-1.sh
      としてください。この場合、バージョンが1.0.0に固定されます。
    2. 入力ファイルの準備
      $ cp -r $HPHI_ROOT/samples ~/H-wave-samples
      $ cd ~/H-wave-samples/UHFk/first_step
    3. ジョブのサブミット
      $MA_ROOT/hwave/sample_jobscript/ にスクリプトのサンプルが用意されているので、カレントフォルダにコピーした上でジョブを投入します。

      $ cp $MA_ROOT/hwave/sample_jobscript/hwave.sh .
      
      # SystemB
      $ sbatch hwave.sh
      # SystemC
      $ qsub hwave.sh
    4. 計算結果はoutputディレクトリ以下に出力されます。

      $ cat output/energy.dat
      Energy_Total        = -12.566554520282704
      Energy_Band         = -4.507491115073942
      Energy_CoulombIntra = -8.059063405208763
      NCond   = 16.000000000000007
      Sz      = -7.23926816270648e-08

利用回数の測定について

  • ソフトウェア高度化・開発プロジェクトに採択されたソフトウェアでは、物性研スパコン上での利用数を測定しています。プロジェクトの意義を評価するための重要な指標となりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。プリインストールされていないバージョンを使用する際にもカウントすることができますので、ソフトウェアの使用状況の把握のためにもカウントにご協力いただけると助かります(詳細についてはこちらをご覧ください)。なお、プリインストールされたソフトウェアを利用する際に、利用率の測定を希望されない場合には、 hwave_nocount を実行ファイルとして選択してください。

問い合わせ先

  • H-waveの利用方法(インプット作成など)、機能などについて
    H-wave on GitHub: https://github.com/issp-center-dev/H-wave/issues
  • 物性研スパコンシステムにおける実行方法について
    物性研スパコン対応ソフトウェア相談窓口
    center-apps@issp.u-tokyo.ac.jp