格子上で定義された量子多体系の計算プログラム。連続虚数時間向き付きループアルゴリズムに基づく量子モンテカルロ法により、量子多体系の各種物理量を計算する。格子の形状、相互作用、スピンの大きさ、磁場、温度などを入力する事ができ、量子スピン系とボーズ系のシミュレーションが可能。
ホームページ
- DSQSS home Page: https://issp-center-dev.github.io/dsqss/
- DSQSS on MateriApps: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/171
インストールされているバージョン
- dsqss-2.0.4 (2023/05/22 現在)
物性研スパコン(バッチジョブ)での利用方法
- これ以降、
$MA_ROOT
は次のディレクトリに置き換えてください - System B
-
/home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5
- System C
-
/home/issp/materiapps/PrgEnv-intel_8.3.3
- インストール場所
-
$MA_ROOT/dsqss/
-
-
実行バイナリ
-
$MA_ROOT/dsqss/dsqss-VERSION/bin
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サンプル
-
$MA_ROOT/dsqss/dsqss-VERSION/share/dsqss/VERSION/samples
-
実行方法例
ここでは簡単で自明な例として、反強磁性ハイゼンベルグダイマーの計算を行います。
- 事前準備としてパスやモジュールを設定します(ディレクトリはSystem B の例)
$ source /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/dsqss/dsqssvars.sh
- 入力ファイル std.toml を準備します(#以下 はコメントです)。サンプルディレクトリ中の dla/01_spindimer にも同じものがあります。
[hamiltonian] model = "spin" M = 1 # S=1/2 Jz = -1.0 # coupling constant, negative for AF Jxy = -1.0 # coupling constant, negative for AF h = 0.0 # magnetic field [lattice] lattice = "hypercubic" # hypercubic, periodic dim = 1 # dimension L = 2 # number of sites along each direction bc = false # open boundary [parameter] beta = 100 # inverse temperature nset = 5 # set of Monte Carlo sweeps npre = 10 # MCSteps to estimate hyperparameter ntherm = 10 # MCSweeps for thermalization nmcs = 100 # MCSweeps for measurement seed = 31415 # seed of RNG
- 入力ファイル変換スクリプト dla_pre.py に std.toml を与えます。
$ dla_pre std.toml
- サンプルスクリプトをコピーして, 計算を実行します。
- システムBの場合
$ cp /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/dsqss/sample_jobscript/dsqss.sh . $ sbatch dsqss.sh
- システムCの場合
$ cp /home/issp/materiapps/PrgEnv-intel_8.3.3/dsqss/sample_jobscript/dsqss.sh . $ qsub dsqss.sh
- システムBの場合
- 計算結果は sample.log に書き込まれます。
$ grep ene sample.log R ene = -3.76420000e-01 1.54950926e-03
ene はサイトごとのエネルギーです。
利用回数の測定について
- ソフトウェア高度化・開発プロジェクトに採択されたソフトウェアでは、物性研スパコン上での利用数を測定しています。プロジェクトの意義を評価するための重要な指標となりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。プリインストールされていないバージョンを使用する際にもカウントすることができますので、ソフトウェアの使用状況の把握のためにもカウントにご協力いただけると助かります(詳細についてはこちらをご覧ください)。なお、プリインストールされたソフトウェアを利用する際に、利用率の測定を希望されない場合には、たとえば dla_nocountを実行ファイルとして選択してください。
問い合わせ先
- DSQSSの利用方法(インプット作成など)、機能などについて
DSQSS 開発チーム dsqss-dev@issp.u-tokyo.ac.jp
DSQSS github issue https://github.com/issp-center-dev/dsqss/issue - 物性研スパコンシステムにおける上記アプリケーションの実行方法等について
物性研スパコン対応ソフトウェア相談窓口 center-apps@issp.u-tokyo.ac.jp