動的平均場理論による多体量子計算を行うためのツール。予め定義されたモデルに加え、第一原理計算の結果からwannier90やRESPACKによって有効強束縛モデルを構成し、解析することが可能。計算結果を後処理することで、状態密度や波数空間でのスペクトル関数などを表示できる。計算にはTRIQSやALPSCoreなどの外部ライブラリを利用。
ホームページ
Official Page: https://issp-center-dev.github.io/DCore/master/index.html
GitHub: https://github.com/issp-center-dev/DCore
マニュアル
https://issp-center-dev.github.io/DCore/index.html
インストールバージョン
3.3.1 (2022/07/20 現在)
物性研スパコンでの利用方法
- DCoreのインストール場所
- System B
- /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0–openmpi-4.1.5/dcore/
- System B
- 実行ファイルのインストール場所
/home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0–openmpi-4.1.5/dcore/dcore-3.3.1-1/bin/
のフォルダ内にdcore, dcore_check, dcore_post, dcore_preがあります。
ビルド時のオプション等は
$ less /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/dcore/dcore-3.3.1-1.log
で確認できます。
- サンプルスクリプトと入力ファイルの場所
サンプルスクリプト: /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0–openmpi-4.1.5/dcore/sample_jobscript/dcore.sh
入力ファイル:/home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0–openmpi-4.1.5/dcore/dcore-3.3.1-1/examples
- 実行方法 (例:single-band 2D Hubbard modelの自己エネルギーの計算)
- 計算環境の準備
$ source /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/dcore/dcorevars.sh
これにより、最新バージョンのDCore(TRIQS) のバイナリファイルへのPATHが通ります。また、環境変数 DCORE_ROOT にDCore(TRIQS) のインストールディレクトリのパスが保存されます。
- 入力ファイルの準備
$ cp -rf $DCORE_ROOT/examples . $ cd examples/square
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ジョブのサブミット
/home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0–openmpi-4.1.5/dcore/sample_jobscript/ にスクリプトのサンプルが用意されているので、カレントフォルダにコピーした上でジョブを投入します。
-
システムBの場合
$ cp /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/dcore/sample_jobscript/dcore.sh . $ sbatch dcore.sh
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システムCの場合
$ cp /home/issp/materiapps/oneapi_compiler_classic-2023.0.0--openmpi-4.1.5/dcore/sample_jobscript/dcore.sh . $ qsub dcore.sh
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結果の確認
square.out.h5に結果が出力されます。計算結果はdcore_checkやdcore_preで確認することができます。
詳細はhttps://issp-center-dev.github.io/DCore/master/tutorial/square/square.htmlをご覧ください。
- 計算環境の準備
- 利用回数の測定について
- ソフトウェア高度化・開発プロジェクトに採択されたソフトウェアでは、物性研スパコン上での利用数を測定しています。
プロジェクトの意義を評価するための重要な指標となりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
なお、利用率の測定を希望されない場合には、dcore_nocount を実行ファイルとして選択してください。
問い合わせ先
- DCoreの利用方法(インプット作成など)、機能などについて
DCore issue: https://github.com/issp-center-dev/DCore/issues - 物性研スパコンシステムにおける実行方法について
物性研スパコン対応ソフトウェア相談窓口
center-apps@issp.u-tokyo.ac.jp