開催趣旨
物性研スパコンのシステムB (sekirei)では、演算加速装置(GPU)が試験的に導入
され、
物性コミュニティへのGPU環境の提供をしている。最近ではTensorFlow、Chainerなど
機械学習系のライブラリも整備され、GPUを用いた解析も比較的お手軽になって
きている。
しかしながら、GPU性能の進歩はめざましく、現在のシステムBでは最新版のライ
ブラリの
実行ができない状況にある。ABCIスパコンやAmazon Web Serviceなど、
お金を払い外部の環境を利用すれば使用できる。
ただ、そもそもうまくいくかどうか試したい場合には、
有償の環境を試すのは気が引ける人も多いのではないだろうか。
そこで、今回の物性アプリオープンフォーラムでは、
Google Colaboratory (Google Colab)の(夏休みでの)体験記を紹介する。
Google Colabとは教育や研究機関へ機械学習の普及を目的とした
Googleの研究プロジェクトの一つでありクラウド上でGPUを無料で試すことがで
きる。
講演では、使い方から実際に使用するまでの一通りの流れに加え、その使い勝手、
また実際の解析例などについて報告する予定である。