TeNeS ver. 0.1をリリースしました!
概要
TeNeS はテンソルネットワーク法に基づく多体量子状態計算のためのオープンソースのプログラムパッケージです。本バージョンでは、格子上で定義された量子スピン模型の基底状態の波動関数を評価することができ、磁化や相関関数などの物理量を評価できます。あらかじめ定義された模型・格子に対しては、ユーザーが簡単に入力ファイルを作成するためのツールがあり、気軽に体験することができます。バージョン1.0では、ユーザーが簡単な入力ファイルから模型・格子を自分で定義できるツールの作成と、ボソン系への拡張も行う予定です。これにより、様々な二次元量子スピン、ボソン系を取り扱うことができるようになる予定です。
ドキュメント
開発者
- Tsuyoshi Okubo (Graduate School of Science, Univ. of Tokyo)
- Satoshi Morita (Institute for Solid State Physics, Univ. of Tokyo)
- Yuichi Motoyama (Institute for Solid State Physics, Univ. of Tokyo)
- Kazuyoshi Yoshimi (Institute for Solid State Physics, Univ. of Tokyo)
- Takeo Kato (Institute for Solid State Physics, Univ. of Tokyo)
- Naoki Kawashima (Institute for Solid State Physics, Univ. of Tokyo)
ライセンス
本ソフトウェアのプログラムパッケージおよびソースコード一式はGNU General Public License version 3(GPL v3)に準じて配布されています。
謝辞
TeNeS の開発は,文部科学省ポスト「京」萌芽的課題1「基礎科学のフロンティア - 極限への挑戦」及びポスト「京」重点課題7「次世代の産業を支える新機能デバイス・高性能材料の創成」の一環として実施されました.また, 東京大学物性研究所 ソフトウェア高度化プロジェクト (2019 年度) の支援も受け開発されました。この場を借りて感謝します。
Copyright
© 2019- The University of Tokyo. All rights reserved.
本ソフトウェアの一部は2019年度 東京大学物性研究所 ソフトウェア高度化プロジェクトの支援を受け開発されており、その著作権は東京大学が所持しています。