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投稿日:2017年05月24日
日時
2017/5/24
場所
東京大学物性研究所
講演者
河村光晶さん (東大物性研)

開催趣旨

・実験結果を説明するために物質の大まかな電子構造の特徴を捕まえたい。
・より高度な解析手法(モンテカルロ法など)のためにモデルを作る前に当たりを付け
たい。
・ダウンフォールディング
このような目的のために第一原理バンド計算で得られた一電子ブロッホ軌道からワニ
エ関数を作る、もしくはその前段階として部分状態密度を計算する、という話は随所
で耳にする。多くの第一原理計算プログラムパッケージはこのような計算をサポート
しているし、計算コストも大して重くは無いので簡単に始められるように思うが、実
際には少しコツが要る。今回はそのようなコツについて、講演者の経験を踏まえて、
バンド計算をやったことのない人を含め、初心者向けの解説を行う。前提知識として
バンド計算とワニエ関数についてアシュクロフト-マーミンの10章やGoogle等の記述
を読むことをお勧めする。計算手順でQuantumESPRESSOとWannier90の入力ファイルを
挙げるが、他のプログラムでも事情はほぼ同じである。

資料

部分状態密度とワニエ関数の計算入門