mVMCについて
mVMCとは?
広汎な多体量子系の有効模型(多軌道ハバード模型、ハイゼンベルグ模型、近藤格子模型など)の基底状態の高精度な波動関数を変分モンテカルロ法によって数値的に求める有効模型ソルバーパッケージです。グッツヴィラー・ジャストロー、ダブロン-ホロン束縛因子の相関因子を取り扱うことが可能で、一万以上の変分パラメータを最適化することが可能です。また、量子数射影によって量子数を指定することで低エネルギー励起状態も求めることも可能です。
ライセンス
GNU General Public License version 3
本ソフトウェアは2016年度 東京大学物性研究所 ソフトウェア高度化プロジェクトの支援を受け開発されています。
(*) mVMCを引用する際には、以下の論文とレポジトリのURLを記載してください
論文: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0010465518303102
BibTeX:
@article{MISAWA2019447,
title = {mVMC—Open-source software for many-variable variational Monte Carlo method},
journal = {Computer Physics Communications},
volume = {235},
pages = {447-462},
year = {2019},
issn = {0010-4655},
doi = {https://doi.org/10.1016/j.cpc.2018.08.014},
url = {https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0010465518303102},
author = {Takahiro Misawa and Satoshi Morita and Kazuyoshi Yoshimi and Mitsuaki Kawamura and Yuichi Motoyama and Kota Ido and Takahiro Ohgoe and Masatoshi Imada and Takeo Kato}
}
レポジトリ: https://github.com/issp-center-dev/mVMC
利用環境
東京大学物性研究所スーパーコンピューターシステムB「sekirei」、システムC「enaga」 Linux PC + intelコンパイラ、Linux PC + gcc、Mac + gcc、Mac + intelコンパイラ
開発者
- 三澤貴宏(東京大学 物性研究所)
- 森田悟史(東京大学 物性研究所)
- 大越孝洋(東京大学 工学系研究科)
- 井戸康太(東京大学 工学系研究科)
- 今田正俊(東京大学 工学系研究科)
- 本山裕一(東京大学物性研究所)
- 吉見一慶(東京大学 物性研究所)
- 河村光晶(東京大学 物性研究所)
- 加藤岳生(東京大学 物性研究所)
並列化対応
MPI並列・OpenMP並列に対応。京コンピュータでの高速動作の実績あり。