Kωについて

Kωとは?

シフト型クリロフ部分空間解法を用いた大規模疎行列向け並列化数値計算ルーチン。ハミルトニアン行列と状態ベクトルを入力として動的相関関数を効率よく計算することが可能。汎用な数値ライブラリであり、多体量子模型ソルバーHΦでの動的グリーン関数の計算機能の実装などに利用されている。また、Heisenberg模型などの量子格子模型の動的相関関数を計算するミニアプリが付属している。


ライセンス

GNU LESSER GENERAL PUBLIC LICENSE Version 3
本ソフトウェアは2016年度 東京大学物性研究所 ソフトウェア高度化プロジェクトの支援を受け開発されています。

(*) Kωを引用する際には、以下の論文とレポジトリのURLを記載してください
論文:“Kω — Open-source library for the shifted Krylov subspace method of the form (zI−H)x=b”, Takeo Hoshi, Mitsuaki Kawamura, Kazuyoshi Yoshimi, Yuichi Motoyama, Takahiro Misawa, Youhei Yamaji, Synge Todo, Naoki Kawashima, Tomohiro Sogabe, Computer Physics Communications, Volume 258, January 2021, 107536.
レポジトリ: https://github.com/issp-center-dev/Komega


利用環境

東京大学物性研究所スーパーコンピューターシステムB「sekirei」、システムC「enaga」、fortran コンパイラ
+ BLASライブラリ。


開発者

  • 河村光晶(東京大学 物性研究所)
  • 本山裕一(東京大学 物性研究所)
  • 吉見一慶(東京大学 物性研究所)
  • 星健夫(鳥取大学 応用数理工学科)
  • 三澤貴宏(東京大学 物性研究所)

文献