HTP-toolsについて

HTP-toolsとは?

近年、機械学習を活用した物性予測や物質設計(マテリアルズインフォマティクス)が注目されています。 機械学習の精度は、適切な教師データの準備に大きく依存しています。 そのため、迅速に教師データを生成するためのツールや環境の整備は、 マテリアルズインフォマティクスの研究進展に大きく貢献すると期待されます。

HTP-Toolsは、ハイスループット計算を支援するためのパッケージです。 スーパーコンピュータやクラスターでの大規模計算を管理するためのスクリプト生成ツール「moller」、 cifファイルから第一原理計算用の入力ファイルを生成する「cif2x」を提供しています。 cif2xは VASP 、Quantum ESPRESSO 、OpenMX に対応し、 将来的には AkaiKKR にも対応する予定です。 さらに、cif2xを使用することで、特定の計算条件に応じた複数の入力ファイルを生成することが可能です。

HTP-Toolsを使用することで、研究者は大型計算機上で容易に大量の第一原理計算を行うことが可能となります。 今後は、第一原理計算に加え、量子格子模型など様々なシミュレーションソフトウェアに対応したツールの開発を予定しており、 機械学習のための教師データ作成環境をさらに充実させることを目指しています。


ライセンス

本ソフトウェアのプログラムパッケージおよびソースコード一式はGNU General Public License version 3(GPL v3)に準じて配布されています。

Copyright (c) <2023-> The University of Tokyo. All rights reserved.

本ソフトウェアは2023年度 東京大学物性研究所 ソフトウェア高度化プロジェクトの支援を受け開発されました。


開発者

HTP-toolsは以下のメンバーで開発しています。

  • 開発者
    • 吉見 一慶 (東京大学 物性研究所)
    • 青山 龍美 (東京大学 物性研究所)
    • 本山 裕一 (東京大学 物性研究所)
    • 福田 将大 (東京大学 物性研究所)
    • 井戸 康太 (東京大学 物性研究所)
    • 福島 鉄也 (産業技術総合研究所)
    • 笠松 秀輔 (山形大学 学術研究院(理学部主担当))
    • 是常 隆  (東北大学大学院理学研究科)
  • プロジェクトコーディネーター
    • 尾崎 泰助 (東京大学 物性研究所)