動的平均場理論による多体量子計算を行うためのツールです.予め定義されたモデルに加え, 第一原理計算の結果からwannier90やRESPACKによって有効強束縛モデルを構成し、解析することが可能です. 計算結果を後処理することで, 状態密度や波数空間でのスペクトル関数などを表示できます.計算にはTRIQSやALPSCoreなどの外部ライブラリを利用しています.

公式サイト

MateriApps: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/1003

GitHub: https://github.com/issp-center-dev/dcore

利用環境

Mac, Linux.
物性研システムC「enaga」にはDCoreがプリインストール済みです. 利用方法に関する詳細はこちらを参照してください.

対象となる物質・モデル

強相関電子系.

手法

動的平均場近似.

並列化対応

フラットMPI並列に対応 (並列化は呼び出すソルバーに依存).

開発者

  • 品岡 寛(埼玉大学 理学部)
  • 大槻 純也(岡山大学 異分野基礎科学研究所)
  • 河村　光晶(東京大学 物性研究所)
  • 吉見 一慶(東京大学 物性研究所)
  • 本山 裕一(東京大学 物性研究所)
  • 竹森 那由多(岡山大学 異分野基礎科学研究所)

開発協力者

  • 加藤 岳生(東京大学 物性研究所)

ライセンス

GNU GPL version 3
本ソフトウェアのバージョン 1.0.0は「2017年度 東京大学物性研究所 ソフトウェア開発・高度化プロジェクト」の支援を受け開発されました。ここに感謝の意を記します。

(＊) DCoreを引用する際には、以下の論文とレポジトリのURLを記載してください
論文:“DCore: Integrated DMFT software for correlated electrons”, Hiroshi Shinaoka, Junya Otsuki, Mitsuaki Kawamura, Nayuta Takemori, Kazuyoshi Yoshimi, arXiv:2007.00901(2020).
レポジトリ: https://github.com/issp-center-dev/DCore