ODAT-SEは、様々な問題に対して順問題ソルバーを用いて最適化や逆問題解析を行うための汎用的なデータ解析フレームワークです。順問題ソルバーはユーザーが課題に応じて自由に定義でき、実験データとシミュレーションデータとの差分を目的関数として評価します。この目的関数を最小化することで最適なパラメータを探索します。探索アルゴリズムとしてグリッドサーチ、Nelder-Mead法、ベイズ最適化(PHYSBOを利用)、レプリカ交換モンテカルロ法、ポピュレーションアニーリングモンテカルロ法が実装されています。また、解析の結果を評価・可視化するポスト処理ツールも整備されています。ODAT-SEは、2次元物質構造解析ソフトウェア「2DMAT」の後継として開発され、2DMATの機能を継承・拡張し、より汎用的に利用できるようになりました。
ライセンス
Copyright (c) <2020-> The University of Tokyo. All rights reserved.
本ソフトウェアは2020年度から東京大学物性研究所のソフトウェア高度化プロジェクトの支援を受け開発されました。ODAT-SEを引用する際には、以下の文献を引用してください。
Bibtex:
@article{MOTOYAMA2022108465,
title = {Data-analysis software framework 2DMAT and its application to experimental measurements for two-dimensional material structures},
journal = {Computer Physics Communications},
volume = {280},
pages = {108465},
year = {2022},
issn = {0010-4655},
doi = {https://doi.org/10.1016/j.cpc.2022.108465},
url = {https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0010465522001849},
author = {Yuichi Motoyama and Kazuyoshi Yoshimi and Izumi Mochizuki and Harumichi Iwamoto and Hayato Ichinose and Takeo Hoshi}
}
開発者
ODAT-SEは以下のメンバーで開発しています。
- ver. 3.0.0以降
- 本山 裕一 (東京大学 物性研究所)
- 青山 龍美 (東京大学 物性研究所)
- 吉見 一慶 (東京大学 物性研究所)
- 星 健夫 (核融合科学研究所)
- ver. 1.0 – 2.0.0 (2DMATとして)
- 本山 裕一 (東京大学 物性研究所)
- 吉見 一慶 (東京大学 物性研究所)
- 岩本 晴道 (鳥取大学 大学院工学研究科)
- 星 健夫 (鳥取大学 大学院工学研究科)