H-waveについて

H-waveとは?

H-waveは遍歴電子系を対象に非制限Hartree-Fock(UHF)近似および乱雑位相近似(RPA)を行うためのプログラムです。実空間で解くUHF法に加え、並進対称性を利用した波数空間UHF法の2種類の解析を行うことができます。波数空間UHF法およびRPAによる解析機能では一体・二体の相互作用を定義する入力ファイルはWannier90形式に基づいており、Wannier90形式に従った第一原理計算から有効模型を導出するためのプログラムRESPACKとの接続などが円滑に行えます。今後は、超伝導転移温度の推定に用いられる線形Eliashberg方程式を解析する機能なども実装する予定です.


ライセンス

本ソフトウェアのプログラムパッケージおよびソースコード一式はGNU General Public License version 3(GPL v3)に準じて配布されています。

Copyright (c) <2022-> The University of Tokyo. All rights reserved.

本ソフトウェアは2022年度 東京大学物性研究所 ソフトウェア高度化プロジェクトの支援を受け開発されました。
H-waveを引用する場合には、以下の文献を引用してください。

“H-wave — A Python package for the Hartree-Fock approximation and the random phase approximation”, Tatsumi Aoyama, Kazuyoshi Yoshimi, Kota Ido,  Yuichi Motoyama, Taiki Kawamura, Takahiro Misawa, Takeo Kato, and Akito Kobayashi, Computer Physics Communications, 298, 109087 (2024).

Bibtex:

@article{AOYAMA2024109087,
title = {H-wave – A Python package for the Hartree-Fock approximation and the random phase approximation},
journal = {Computer Physics Communications},
volume = {298},
pages = {109087},
year = {2024},
issn = {0010-4655},
doi = {https://doi.org/10.1016/j.cpc.2024.109087},
url = {https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0010465524000109},
author = {Tatsumi Aoyama and Kazuyoshi Yoshimi and Kota Ido and Yuichi Motoyama and Taiki Kawamura and Takahiro Misawa and Takeo Kato and Akito Kobayashi}
}


開発者

H-wave は以下のメンバーで開発しています。

  • 開発者
    • 青山 龍美 (東京大学 物性研究所)
    • 吉見 一慶 (東京大学 物性研究所)
    • 本山 裕一 (東京大学 物性研究所)
    • 井戸 康太 (東京大学 物性研究所)
    • 三澤 貴宏 (北京量子信息科学研究院)
    • 川村 泰喜 (名古屋大学 理学研究科)
    • 小林 晃人 (名古屋大学 理学研究科)
  • プロジェクトコーディネーター
    • 加藤 岳生 (東京大学 物性研究所)